EALAI:東京大学/東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ | EALAI・「東アジア海域交流」テーマ講義 | 海の東アジア ― 海域交流から見た日本

月曜2限(10:40-12:10) 教室:13号館1321
担当教員:齋藤 希史・小島 毅
東京大学 東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ

アンケート紹介

2006.12.11(月)安達裕之「列島・半島・大陸の船」

海の東アジア 第9回学生アンケート(2006年12月11日)


今までは運ばれる物質について学んでいたが、運ぶものそのものについて学ぶのが新鮮だった。(理科一類・1年)


当時の重要な先進技術であった大型船建造の情報がろくに残っていないというのは不思議な気がする。特に、あれだけ先進的な船を完成させていた中国にもろくな史料が残っておらず、日本の絵巻物の不正確な画像くらいしか手がかりになるものがないとは、正直言って驚いた。(文科三類・1年)


安達先生が非常に楽しそうにお話されたのが印象的でした。ただ、「華厳縁起」など私にとって未知の事柄が既知の事のように話されたので、難しかったです。また、列島・半島・大陸の船がどのように影響し合っていたのか、などをもっと知りたかった。(文科一類・1年)


廃船の部材が橋に転用されている絵がすごく面白かったです。船の作り方に何種類ものやり方があって、それぞれよく考えられているなあと思ってとてもびっくりしました。…始めは乗っている人=こぎ手っていう感じだったのが、水手+乗客+荷物というように載積量が増えていき、船がただの移動手段から、流通、外交などに深く関わりのある存在となっていったのだなあと実感しました。(文科一類・1年)


各国ごとに船の世界が違うこと、そして船の歴史を研究することの難しさ(絵巻物や海運の安全を祈る神社に残っている絵は何を見て描いたのか?等を考えながら当時の船を推測すること)が印象深かった。(文科三類・1年)


複材刳船が本当に浮くのか、水がしみてこないのか心配です。中国船、琉球王国の船にどうして目があるのでしょうか。おまじないとか?(文科二類・1年)


途中でまわってきた船絵馬が色鮮やかできれいだった。(文科二類・1年)


船の大きさは、それ以上のものを作る技術がなかったからそうなっているのではなく、運ぶ物質の量で決まっていた点が興味深かった。技術があればできるだけ大きい船を作った方が、後々も利用できてよいと思ったので、感心した。(文科二類・1年)


原始的な丸木舟にも長持ちという長所があり、江戸時代まで使われていたという話は意外だった。男鹿半島に近年まで残っていた丸木舟(エグリブネ)にはNHK「小さな旅」で感じるような望郷の念を感じた。二層甲板の大規模な中国船、また今回は出てこなかったが帆のない黒船を見たときの日本人の驚きは相当なものだったのだろう。(文科三類・1年)