EALAI:東京大学/東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ | EALAI・「東アジア海域交流」テーマ講義 | 海の東アジア ― 海域交流から見た日本

月曜2限(10:40-12:10) 教室:13号館1321
担当教員:齋藤 希史・小島 毅
東京大学 東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ

アンケート紹介

2006.10.30(月)小島毅「儒教は日本に伝わったのか」

海の東アジア 第3回学生アンケート(2006年10月30日)


儒教が日本に上手く受容されなかった事についての説明は新鮮でしたが、「儒教は本当に受容されなければならなかったのか?」という点については疑問があります。実際儒教を「儒教」として受け入れず、ある程度内容の良い部分(?)を上手くつまみ喰いする形で支配体制の確立に利用するという受容の仕方も、それはそれとして十分アリだと思うのですが。(文Ⅰ・2年)


昔、世界史、倫理などを学んだ時に一般に<宗教>だと言われる仏教・道教・キリスト教などと儒教の違いが気になっていたが、今回の授業で日本と中国・朝鮮の儒教の違いや、違いが生じた原因などを知って、そこらへんのもやもやがすっきりして納得できた。


『教』という概念は面白かった。でもキリスト教などの<宗教>に対して<教>を逆に適応させることに意味はあるのかは疑問だった。(文Ⅱ・1年)


中国五山をはじめて知った。中国では万寿寺は第1位なのに、日本では京都の第五位なのが興味深い。(文Ⅱ・1年)


儒教は日本に入り、日本化し、日本に順応していったのだと理解した。ただ、儒教の伝来の仕方を仏教の伝来の仕方ともっと比較して説明してもらえるともっとわかりやすかったと思う。(文Ⅱ・1年)


儒家はずっと学問だと思っていました。日常の道徳を学ぶというイメージがあったので、葬式がある、ということを知りませんでした。伝来と聞くと本家本元の教えがそのまま伝わったのだと思いがちでしたが、考えが少しかわりました。(文Ⅲ・1年)


何故日本に葬式が定着しなかったのかがわかりにくかったです。特に野中兼山のこと、又儒教と寧波、日本とのつながりは何なのでしょう。儒教が日本に関る上で寧波はどのような役割を演じたのですか?(文Ⅲ・1年)


儒教にも葬式があることを私は知りませんでした。この他にも色々知らなかったことが、今回の講義では多かったです。(理Ⅰ・1年)