EALAI:東京大学/東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ | EALAI 冬学期テーマ講義 | 東アジアの近代と現代:言語を中心に

月曜2限(10:40~12:10)
教室:12号館 1214教室
担当教員:岩月純一
東京大学 東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ

questionnaire

2013.12.16(月)ベトナム2「混ぜない「配合」?:「新漢語」のダイナミクス」

長い間言語的には比較的安定していた漢字文明圏が崩壊し、西洋文明が流入し始めてから、外交的、政治的な背景のもとで変化し続けているものだということがわかりました。とくに、情報化社会になり世界が狭くなっていく中で、新しい語彙の翻訳の必要性が生じたことで、さらに各国で独自の語彙が形成されていく変動期の途中にあるということを実感しました。(文Ⅰ・2年)

言葉は、その地域の文化のみならず、政治、社会制度とも密接に結びつき、学問的な語彙から政治的なものまで多分に含みを持っている。(文Ⅲ・1年)

漢文が古いものになっていく中で形を変えつつ残った新漢語やその他漢語由来の語が「配合」の例に見られるように、全く異なる意味で定着することがあるというのは興味深く感じた。(理Ⅰ・1年)