EALAI:東京大学/東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ | EALAI 冬学期テーマ講義 | 東アジアの近代と現代:言語を中心に

月曜2限(10:40~12:10)
教室:12号館 1214教室
担当教員:岩月純一
東京大学 東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ

questionnaire

2013.10.15(火)西洋「西洋人の漢語研究」

インドや中国の発音を西洋人に分かりやすくするために考え出されたものが、進化して国際音声記号になったのだと考えると、中国の言語というのも現代の我々に恩恵があったのだなあと思った。(文I・1年)

何の手がかりもない状態で中国語を習得し、神の教えを広めるというミッションには非常な困難が伴っただろうと想像できた。その中で、成長の違いや無気音・有気音の区別をどのように表記するかをめぐって、試行錯誤した宣教師や学者たちの苦労を思い浮かべると大変興味をそそられる。(文II・1年)

英語の孤立語化や朝鮮韓国語の漢字・ハングル混交表記の推進運動など、グローバリゼーションの中で各言語が他の言語と影響し合って変容しているような話を時々聞きます。中国語のラテン文字化もそうした事と関連がありそう。(文III・1年)

大英帝国の覇権とともに漢字への考え方が変化していく辺りが、文字と人の思考とのつながりを如実に表しているようであり、慣れると自在に扱えると考えてしまうような言語であっても、人間の思考や行動に影響を与えうるのかもしれない。(文III・1年)