EALAI:東京大学/東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ | EALAI 冬学期テーマ講義 | 東アジアの近代と現代:言語を中心に

月曜2限(10:40~12:10)
教室:12号館 1214教室
担当教員:岩月純一
東京大学 東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ

questionnaire

2013.11.18(月)朝鮮1「「国文」と漢文/漢字、価値観の相克(韓国併合以前)」

中国では主に前近代から中国で用いられていた漢語と、新しく流入してきた西洋語、文語と口語の対立という形であったのに対して、朝鮮では日本の統治の中で、さらに複雑な構造があると感じた。 (理Ⅰ・1年)

日本と韓国を比較したとき、韓国は日本の植民地統治を経験したことで、より急激に言語体系を転換させた一方で、日本は西洋との衝突における変化はあったものの、韓国よりは緩やかなもののように思われる。結果として、韓国では識字率向上に寄与したことは間違いない。日本では、緩やかな変化が止まらず、混沌とした言語体系へと変わり続ける現象が起こっているようにも思う。(文Ⅰ・2年)

同様に漢字と国の字(ひらがな、カタカナ)が併存している日本においては、どうしてすんなり(?)と両者が併存したまま現在に至ったのか。日本と朝鮮を分かつのは一体何だったのか気になる。(文III・2年)

朝鮮外交史における中国との関係について知りたくなった。そこをもっと詳しく知らないと漢字からハングルに移行する際の複雑な感情が理解できないのではないか。(文III・1年)

韓国において大衆が使う朝鮮語を中心に国語を制定しようという流れは、多様な意見、主張がぶつかり合う非常に複雑な図式であったことが把握できた。(理Ⅰ・1年)