EALAI:東京大学/東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ | EALAI 冬学期テーマ講義 | 東アジアの近代と現代:言語を中心に

月曜2限(10:40~12:10)
教室:12号館 1214教室
担当教員:岩月純一
東京大学 東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ

questionnaire

2013.12.02(月)朝鮮2「交錯する言語的近代:コロニアリズムとナショナリズム(植民地期~現代)」

言語ナショナリズムが進展する中で植民地化という外圧がかかることで、朝鮮語はここまでの複雑さを見せると理解した。この複雑な様相はやはり朝鮮の人々の国民意識にも見られるのだろうか。(文Ⅲ・4年)

言語に完全な中立性がなく、一定のイデオロギーを含む以上、現代においても日本語延いては漢字の復興が植民地支配容認と思われてしまうのが仕方ないとしても、そこをもう少し切り離さなければ日韓、日朝の関係性の改善は期待できないように思われる。(文Ⅰ・2年)

歴史というのは言語や文字を用いて語りつがれたり、記述されたりするのですから、冷静に考えたら、「言語・文字運動」を歴史的コンテクストから離せないことは分かるのですが、注意していないとそのことを忘れてしまいます。その意味で、今日の講義はそのことに気付くことができて良かったと思います。(文Ⅰ・1年)

総督府の「国語」化政策は全然日本の思い通りには進まなかったのだとはじめて知りました。どのような人々がどの言語・文字を選ぶのかは歴史の影響がとても大きいのだと改めて知ることができました。(文Ⅲ・1年)

植民地時代に日本が朝鮮語を管理ツールとして利用せざるを得ない一方で、ナショナリズムの高まりを抑えなければならないという板ばさみにあって、一般に言われるような、日本が朝鮮語を弾圧したという単純な述べ方ができないということが把握できた。(理Ⅰ・1年)