国民国家成立には政治的圧力が必要だということはなんとなく分かっていたが、そこで言語哲学や言語のとらえ方が関係していくという経緯があったことに驚いた。(文Ⅲ・1年)
言語が様々な思想の潮流となっているのを鑑みると、広大な国土を持つ中国にとって言語の統一や秩序だてが政治的に大きな意味を持つというのも納得できる。(文Ⅰ・2年)
章炳麟の中国語音声相関仮説などに見られる考え方では統一言語の存在が国民国家の領域を確定する作用を持つようです。この視点が今日の講義で印象的でした。(文Ⅰ・2年)
ナショナリズムと言語の密接な関係についてこれまで何度も聞いたことがあったが、その際の言語に生じる問題―音声と文字の関係などーについてあまり深く考えたことがなかったので、当時の知識人たちが各々どのような立場に立ってこれに取り組もうとしていたのかを知ることができて非常に興味深かった。(理Ⅰ・1年)