EALAI:東京大学/東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ | EALAI 冬学期テーマ講義 | 東アジアの近代と現代:言語を中心に

月曜2限(10:40~12:10)
教室:12号館 1214教室
担当教員:岩月純一
東京大学 東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ

questionnaire

2013.11.05(火)中国1「地方語・国語・世界語:章炳麟と劉師培の中国語構想」

国民国家成立には政治的圧力が必要だということはなんとなく分かっていたが、そこで言語哲学や言語のとらえ方が関係していくという経緯があったことに驚いた。(文Ⅲ・1年)

言語が様々な思想の潮流となっているのを鑑みると、広大な国土を持つ中国にとって言語の統一や秩序だてが政治的に大きな意味を持つというのも納得できる。(文Ⅰ・2年)

章炳麟の中国語音声相関仮説などに見られる考え方では統一言語の存在が国民国家の領域を確定する作用を持つようです。この視点が今日の講義で印象的でした。(文Ⅰ・2年)

ナショナリズムと言語の密接な関係についてこれまで何度も聞いたことがあったが、その際の言語に生じる問題―音声と文字の関係などーについてあまり深く考えたことがなかったので、当時の知識人たちが各々どのような立場に立ってこれに取り組もうとしていたのかを知ることができて非常に興味深かった。(理Ⅰ・1年)