発展途上国は自然災害が起こると外国からの援助を受ける。それによって災害前よりインフラが整備されることがある。多くの犠牲者を生んでしまうため皮肉ではあるが、自然災害と共生する必要さえあると考えられている。(3年・文Ⅲ)
【春山成子先生より】
講義のテーマは洪水は水害か、水の恵みかという、2つの異なる認識について具体的な事例をあげてお話をしました。わたくしが提供した話の柱をよく理解してくださり、多くの質問・疑問・コメントを書いていただいたことを感謝しています。洪水・水害・防災認識は時代(時間軸)、地域(空間)、社会、経済。。。。さまざまなデメンジョンで変化しています。また、災害は南北問題であり、日本のなかでも異なった見方があります。また、タイでも、ベトナムでも、社会の変化は自然災害への付き合い方が変化しています。しかし、200年確率で防災を考えてきてさえも、やはり水害は発生しているという事実もあります。
受講生の感じたすべての疑問にコメントをおかえしすることができませんが、この講義で感じたこと・疑問に思ったことを、受講生一人一人が「事実を明らかにする」、「地域性の生まれる背景を明らかにする」。。。。など、今後の研究課題の一つとして解明に向かっていただけたら、幸いです。