2008年度夏学期 EALAI /ASNETテーマ講義 | アジアの自然災害と人間の付き合い方

月曜2限(10:40-12:10) 教室:5号館523
担当教員:小河正基(総合文化研究科准教授)/加藤照之(地震研究所教授)
東京大学 東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ

アンケート紹介

2008.04.28(月)壁谷澤寿海:「アジアの地震に伴う建物被害と耐震建築」

被災体験などの報告を広く一般に行って、「補強は浪費などではない」という意識を定着させ耐震補強の必要性を一般に認めさせなければならないと思った。もちろん私自身も自分の意識を変えていこうと思う。(1年・文Ⅰ)



講義を聴く限りにおいては、日本においても耐震化が十全に為されているとは言いがたい状況にあると思われる。今回は日本についての話が中心だったが、この講義のテーマであるアジア全体に目を向けてみれば経済的な面においてさらに耐震化が進んでないであろうことは簡単に予想できる。目に見えないもの、意味があるかわからないものに金をかけたくない気持ちも、失うまで生活基盤の大切さが分からないという気持ちもとてもよく理解できるのだが、災害が多い地域の先進国としてたとえ無駄になってもそれを積み上げて、いつか有意義なものとしなければいけないと思う。(1年・文Ⅱ)


建物全体の補強により倒壊を防ぐことも大事だが、阪神淡路大震災では屋内の家具の倒壊などにより亡くなられた人も多かったと聞いたことがある。今回見た耐震実験では屋内は揺れ放題だったように見えるが、そちらの対策も行われているのだろうか。(1年・文Ⅲ)


ポリエステルシートを巻きつけての耐震化というものにとても魅力を感じた。化学繊維などはこれからもより強い物質ができていくかもしれないから建築という工学の分野と他の分野の連携も大きな力になっていくだろうと思った。(1年・理Ⅰ)


地震耐震の問題を考えるには、経済や経営者心理を考える必要があることに興味を覚えた。(1年・理Ⅰ)


地震が発生しP波からS波までの数秒間のうちに震度を予測し一般家庭に伝えることのできる技術はすばらしいものであると思う。しかし伝えることによって起こる混乱を十分考慮すべきである。(1年・理Ⅱ)