2007年度夏学期 EALAI /ASNETテーマ講義 東グローバル・ヒストリーの挑戦

月曜5限(16:20-17:50) 教室:5号館524教室
担当教官:木畑洋一/水島司
東京大学 東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ

アンケート紹介

2007.05.21(月)Ken Pomerantz:What Can history Offer to Global Studies?

Since comparison itself is based on Western ways of thinking, as professor said, it seems pretty difficult for me not to be biased by Western ways of thinking in history. Maybe I need to pay attention to Islamic, Chinese or other methods of studying history. I rediscovered how limitless the possibilities of history can be, when professor talked about the difference between human and chimpanzee history. (1年・文Ⅰ)

ポメランツ先生は“World History”というものを「動き」でとらえている印象がした。私は「世界史」を学ぶとき、机上の乾いて固定された事実を並べかえていただけかもしれない。歴史という概念を「今」と切りはなしすぎていたことに、今回の講義で気づいた。(1年・文Ⅲ)

世界の変化を認識するための情報源はさまざまで、その中で一人一人がWorld Historyをつくり、共通の認識に至るのは困難に感じた。しかし、講義のように、地域的なつながりから考えていけばその切り口はつかめるかもしれない。(1年・理Ⅰ)

「歴史」とは幅の広い概念で、一人の人生史から地球の時の流れまで表せる。ある国/地域/都市等の歴史が、世界の歴史のなかでどんな位置を占めるか、相対的な視点から考えることは、これからの世界で私たちが何をすべきか考えることにつながると思う。(1年・文Ⅰ)

先生は中国史専攻ゆえ、中国とイギリスの連関・比較を通してグローバル・ヒストリーを考えたと思う。他地域が専門の研究者も参画した連関と比較で、各自のグローバル・ヒストリーを考え集大成すれば、まさにそれは「グローバル・ヒストリー」となるだろう。(2年・文Ⅲ)

前回の講義(黒田先生)とも共通するが、歴史を学ぶとき「比較」は万能ではない。要素を絞り、比較をひとつの手段として全体を考えられれば、国境を越えておこる現代の諸問題をとらえやすくなるかもしれない。(1年・文Ⅰ)