2007年度夏学期 EALAI /ASNETテーマ講義 東グローバル・ヒストリーの挑戦

月曜5限(16:20-17:50) 教室:5号館524教室
担当教官:木畑洋一/水島司
東京大学 東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ

アンケート紹介

2007.05.14(月)黒田明伸:貨幣が語る世界史

同じモノを持っていても欲しいときが違うから交換が成立するというのは思いもよらなかった。(1年・文Ⅰ)

紙幣が最初に使われたのは中国だということは知っていたが、その成立原因を今日説明してもらうと納得できた。紙幣と小銭を併用するというのは煩雑そうに思えるが、実は貨幣システムからすると、一番安定するのだということを実感しました。(2年・文Ⅲ)

最後の質問のときに先生がおっしゃっていた、同じ労働に対しての報酬が異なるという話は面白かった。しかし、先生が説明されていたことは、貨幣価値が違うからと片付けてしまうこととどこが違うのかわからなかった。私は同じことを言っているように思った。  (1年・文Ⅲ)

気になるのは、現在のグローバリゼーションで大きな潮流となっている”貨幣統合”の動きだ。EUにおけるユーロのような通貨統合が進めば(とは思いにくいが…)、貨幣の持つ補完性の働きが失われてしまう。果たしてそれはいいことなのかと思った。(1年・文Ⅰ)

ヨーロッパのあたりと中国のあたりでは違う貨幣制度が存在していたことと、それが共存してきたことは意外な感じを受けた。(2年・文Ⅲ)

同じ労働に対する報酬が違うということは当然でないというのは新鮮だった。また、1万円札と10円玉1000枚が常に等価でないことが理解できた。お金に絶対の価値があるわけでないと感じた。(1年・文Ⅰ)

貨幣に注目することで当時の経済動向や地域間の結びつきが見えてきて面白いです。"グローバル・ヒストリー”にぴったりなテーマだと思います。(文Ⅰ)

貨幣を世界共通にすることができるかどうかはちょっと興味があったが、無理そうなので残念だった。(2年・理Ⅱ)