大きなスパンで環境問題についての話を聞けて刺激的だった。人類がまとまって立ち向かうべき課題だけに、その先頭に立つ僕らは、メディアの知識だけでなく様々な視点から学ばないといけない、と強く再認識した。(1年・文Ⅰ)
気温変化や水面上昇など、人間と自然環境の関係はとても密接で、双方を切り離して人間の歴史は考えられないと思う。歴史学の発展には、(自然)科学的な調査も欠かせないとあらためて思った。(1年・文Ⅲ)
一般の歴史学は言葉や意識、社会に限定して語られる。気候や病気といった、実際には大きな影響を与えたものが無視して語られることに、いままで窮屈な印象をもっていた。20万年周期変動の話は歴史学にとっては大きすぎるが、気候と歴史が、たとえば2000年単位位でなにか相関しているのか、興味をもった。(1年・理Ⅲ)
黄砂など、東アジアの地理的特殊性を考慮に入れることで、歴史学におけるグローバル・ヒストリーの挑戦もさらに進むと思った。グローバル・ヒストリーが考える学問分野は、とても広いと感じた。(2年・文Ⅲ)
単純に地球温暖化を警告するのではなく、過去を綿密に分析したうえではじめて将来を考える姿勢が印象的だった。過去から周期的に起こる事象も多くあり、一方で急激な変化もあることを考えると、両者をどう考察するのか、さらに知りたい。(1年・文Ⅰ)
「46億年の地球史」は、これ以上ないグローバル・ヒストリーの視野だろう。しかし、いま求められるのはそのような回帰主義的な歴史的視点ではなく、それを用いて「先を見つめる」ものではないか。この意味では、グローバル・ヒストリー概念との関連に疑問を残した。(1年・文Ⅰ)