西欧列強の支配に対抗するにあたって日本とイスラーム世界の連帯を説いたというのは当時では非常に斬新な発想だったのではないかと思う。また発想のみにとどまらず、実際に日本人や中国人のアジア主義者と交流を持ったという話を聞き、自らの足で直接世界を歩き回り経験するということの大切さを実感した。(1年・文Ⅲ)
近代における日本とイスラーム世界とのつながりは、日露戦争が影響を与えたというぐらいしかないと思っていたので、今回の話はとても新鮮で興味深いものでした。イブラヒムが構想していた日本とイスラームの連帯、あるいはイスラーム世界連合が実現していたら20世紀の歴史は変わっていたかもしれない・・・と思います。(1年・文Ⅰ)
今回の講義はイスラム世界を身近に感じつつ学ぶきっかけになったと思う。徒歩で日本をめぐったというイブラヒムほどの情熱を持ってムスリムのことを学びたいと思った。
(1年・文Ⅰ)
今回の講義から歴史研究にはまだまだ未開の部分があるということがわかり、そういった部分の研究を進めることが、グローバル・ヒストリーを目指すためにも役立つのではないでしょうか。しかし、これまでの勉強中で歴史研究が歴史を重ねるとそれだけいっそう研究領域が広がっているように感じたので、グローバル・ヒストリーの構築は徐々に難しくなっているのではないかとも考えました。ところで、イスラーム世界には名のある旅行家が多くいるように思いますが、これには何らかの要因を見出せるのでしょうか。
(1年・文Ⅰ)
先頭に立って、文化・言語の違いを超えて新たなつながりを築いていくイブラヒムの生き方は、非常に魅力的であり、その強い意志に勇気付けられた。(1年・理Ⅰ)
「歴史」が研究や学習の中で垣根を自然と作ってしまうことが多い中で、そういう垣根を取り去った物の見方の大切さを教えられたように思う。(2年・文Ⅲ)
イスラムとはほとんど関係ないと思っていた日本とイスラムを結びつけた人が過去に存在したことには驚きました。日露戦争における日本の勝利が、アジア・ユーラシアに伝播し、ナショナリズムを高揚させたという史実は知っていたが、これの担い手には、イブラヒムなどの人物がかかわっていたことを垣間見ました。自分が知っている史実に、いかにイブラヒムとイスラームがかかわっているかを思い知らされました。(2年・文Ⅲ)