史料に見る各政府の思惑からみるに条約の内容を決める際の国際関係の優劣の強度が非常に重要になるのだと感じた。たとえ優位にあっても絶対的状況がなかったり、背後に強国が控えている場合に激しく動けなかったりと各条約の内容からその時代の社会状況がかいまみえることがわかった。また条約の内容をとりきめる駆け引きでは、最初に大げさな内容を提示してから少し減らすことで相手に妥協してもよいと感じさせる方法を去年の国際関係論で学んでおり、今回でも同様の方法がとれているか興味があった。(文II・2年)
日本人である我々が韓国・朝鮮に対してどのような態度で臨むべきかを考える上で、絶対的な答えではなくとも、重要なヒントを与えられたと考えている。日本の「合意」を求める姿勢は、人道的な見地から、とか、将来の免責を企図したりしたものではなく、列強に対する建前であったというのは私にとって新しい見地だった。(文I・2年)
国同士の歴史問題では一つの文言の解釈であっても両国にとって多大な影響を与えることが十分に考えられるので慎重に考えなければならない問題であると考えました。(理I・2年)
朝鮮と日本の関係との話でしたが、お互い合意の上での植民地支配という形があったことを初めて知りました。施恵や保護なのか、支配なのかという点があいまいになってしまうところが難しい問題だなと思いました。(理II・2年)