中国料理 第1回 | Date:December 17, 2007

皆様にとって、長い歴史の中で『中国料理とは』今回の講義を聴いて、前と後では、どんなイメージを持ったか考えて頂きたい。

 


::Comments [15]

taishi said :

中華はよく食べます。中華料理店の多いお茶の水でよくぶらついていたので、四川料理の美味しい所とか、広東料理の美味しい所、点心のおいしい所を思い出すに枚挙にいとまがありません。今回お話してくださった傅健興先生の経営なさる新世界の前も、何度ほぞを噛み噛み通ったことか。貧乏予備校生には眺めてつばを飲み込むことしか出来ませんでしたが次回、その腕を振るってくれるというお話なのでとても楽しみです。
僕は中華を人よりはよく知っていると思っていました。四大料理の特徴もわかるし区別もつく。うまいまずいもわかると。しかし今回の話を伺って僕が実に中華の表面しかみていなかったかということがよぉくわかりました。
僕は、生意気にも、中華は油の善し悪しで味が決まるとかそんなオコガマしい分析を一賞味者として行っていた訳ですが、中華はそんなに簡単なものではないんですね。傅健興先生の仰ったことで一番印象に残ったのは「中華にボーダーはない。どこにいってもその地で美味しいものを作ったら中華。世界のどの都市にも中華はあるのだ。」というお言葉でした。それは料理のテクニックや作法の領域を飛び越えて、何か大きな理想のようなものを感じました。
そもそも中華自体がいろんな民族の混交の結果、浮かび上がってきた料理であり、これからもどんどん変わってゆくものだといいます。民族の多さを反映して大陸だけでも数十の「〜料理」があると聞きました。未だ見ぬ食材と料理・・・。大陸はやはりとてつもなく広大であると再認識しました。
ありがとうございました。

recoba said :

中国料理といえば強火、油、唐辛子といったイメージが強かった。だが強火や油は必ずしも必要ではないこと、唐辛子は長い歴史の中で見ればつい最近になって入ってきたものであることなどを聞いて中国料理に対するイメージの幅が広がったと思う。特に印象深かったのは、中国内外を問わず、他の料理の影響を受けて変化を続けてそれを当たり前としていることだ。日本料理が伝統を重視して、外国の日本料理店に「正統」を押し付けようとしているのとは対照的だと思った。

M.O. said :

先生が、「京料理のルーツは中国料理」とおっしゃっていたのが印象的でした。(実際に食べたことはないのですが)京料理は、一般的に薄味であっさりしているイメージがあり、私がこれまで持っていた、中華料理は味が濃くて、油っこいというイメージとは全く対照的で、長い歴史を持つ中国の料理は、いわゆるステレオタイプでは計りきれないほど深い世界であることを実感しました。

Mitsu said :

講義を聞く以前、もちろん日本でのステレオタイプ的「中国料理」が
頭の中にあり、たとえば酢豚や餃子、チンジャオロースーなど、
比較的油を多用し、強火力で炒めたりする料理が紹介されるものだと
思っていた。しかし、講義を聴くうち確かに素材的な面で今のような
油を多用する料理や「四川料理」のように唐辛子を使って激辛にした
料理は作れなかったのだということがわかって来、もともとは
あっさりとした煮込み中心の料理だったということがもっともに
思えてきた。餃子は、日本では焼いたり揚げたりするのが一般的だが、
中国本国では茹でるいわゆる「水餃子」が一般的だと聞いたことが
ある。また、僕自身、上海の老舗がライセンスを与えて日本で
営業している某小籠包店にいったことがあるのだが、
そのときももちろん豚の脂は感じられるけれど、でもそんなに
油っこくなかった気がする。肉を使う料理に動物の脂は欠かせない。
なぜなら、それに一番旨味があるからだが、それ以外の
余分な脂は使っていないことも中国料理の美味しさの源泉なのかも知れない。

そして、なにより先生がおっしゃっていた「料理に関して知識が
あることは、社会に出る際に必要だ。」というのはもっともだと思う。
日本人は近年、洋食を好み、あまり和食を好まない傾向にある気がする。
他国の料理を知ることをきっかけに、日本に伝わる食もよく知るべきでは
ないだろうか。

Y.K. said :

講義を聴いて、私たちが中国料理としてイメージする料理は比較的最近作られるようになったものだということが印象に残りました。よくテレビなどで「中国四千年の歴史」などと言いながら(バックでは銅鑼の音を響かせながら)、いわゆる中国料理が紹介されるので、つい歴史あるものだと思ってしまうのかもしれません。
また私も中国料理は脂っこいものだと思っていましたが、決してそのようなことはないのだ、とわかりました。以前から中華街に粥の専門店があるのが不思議でしたが、これで謎がとけました。

takayuki said :

講義を伺うまでは、日本で食べるチャーハンやラーメンとは違った、なにか「宮廷料理」のような豪華なものが、「本物」の中国料理だ、と想像していました。しかし、講義で中国料理はおいしいものなら何でも取り入れて、時代とともにかわってきた、と伺って、何か変な神秘性がうすれ、親しみやすいような、そんな印象をうけました。

Y*S said :

日本で中国料理といえば、ラーメンや餃子など、大衆的なものから、高級中華料理店ともなると、ツバメの巣やふかひれスープなど、高級イタリアンとは比べられないほど高価格の高級なものまでありますが、全体的に、なんとなく脂っこいイメージがあり、実際、自分自身中華料理が好きでよく自炊で作るのですが、最後にごま油をたらしたり、しっかり炒めるために意外と油を使ったりします。
しかも、味は全体的に濃い目で、豆板醤などもよく使いますし、坦々麺などもピリ辛で有名です。
しかし、講義で火も包丁も使わないでおいしい中華料理が作れる、と聞いてとても驚くと同時に、それだけ自分が中華料理に対する一種の強いステレオタイプを持っていることに気付かされました。そして、意外と中華料理はもっともっと庶民的で、幅の広いものではないか、というように思えました。

やまも said :

私の中で中華料理といったら、とにかく辛くて、脂っこくて、やたらに強い火力を必要とする、というイメージだったのですが、先生のお話では、本当に簡単に誰でも作れてしまうものだという事だったので、驚くとともに、とても親しみを感じました。日本に渡った中華料理が、それ本来から離れて、日本の中の中華料理として独立している部分もあるのではないかと思います。次回の実習が楽しみです。

y.y. said :

現在食べている中華料理の多くが「最近」食べられるようになったばかりだということを知り、中国料理の(あるいは、中国の)歴史の長さに改めて驚かされました。

中華料理、というと(具体的なイメージを持っていたわけではないのですが)固定的なものだと何となく思っていたのかもしれません、世界に広がる中国料理にはきちんとしたジャンルが存在せず、その国の材料、調味料などを使って調理が行われるということを聞いて、中国料理の柔軟性に自分が気に気づきました。

かなこ said :

わたしの中国料理のイメージは作るのが大変だというものでした。油をたくさん使った料理があり、広い場所でしなくてはいけない料理のような気がしていました。しかし、先生の話によると比較的簡単にすぐ作れてしまうというので驚きました。
先生の話によると中国料理は本来油っぽくないものだということでしたが、では中国の方が油を分解するためにウーロン茶をよく飲むというのは最近出来上がった文化なのでしょうか?以前中国茶の勉強をした時にもウーロン茶よりも緑茶に近い感じがしたので、ウーロン茶も最近になって飲まれるようになったのでしょうか?

TK said :

中華料理が何であるか。このイメージを私ははっきりと持っていました。それはいかなるメニューがあるか、どのような味付けがなされやすいかにまで及びます。しかし、今回の講義を経てこのイメージが偏ったものに過ぎないということに少しずつ気づいていきました。あれだけ多様な国土や気候を持つ中国が何千年もかけて育んできたものの総体が、いとも簡単イメージできてしまうのは元々おかな話だったのです。さらに、先生は中華料理が今も進化し続けている点を強調されていました。今後は、その新しい中華料理にも敏感になりつつ、新たな中華料理のイメージを掴みたいと思っています。

KM said :

私は講義を受ける前に余り中国料理のはっきりしたイメージを持っていなかった。
中国料理と一口に言っても北京料理と広東料理のように、地方によってかなり違ったものであるという知識はあったが、どう違うのか細かくは知らなかったためである。
しかしやはり中国料理と言えば中華鍋でさっと作るもの、というイメージを漠然とは抱えており、今回の講義でかなりイメージは変わった。
料理の辛さに関しては、唐辛子の流入が長い歴史で見ればかなり最近であるという知識は持っていたため、別に意外ではなかった。だが、唐辛子の入ってくる前の料理が京料理に近い、というのはかなり意外であった。また古い文化の周辺での保存というのは言語の分野でよく聞く事だが、料理でも同様の事が起こっていることに非常に興味を感じた。
「中国四千年の歴史」という言葉を良く聞くが、それは四千年の伝統を誇るという意味ではなく、四千年間に多くの変動を経てきた事を意味するのだ、というのが今回一番印象に残った事である。

Tjutju said :

中華料理が時代と共にどんどん変化してきたという話が印象的でした。強い火力を用いる中華料理は石炭が燃料に使われる様になってから、というのを世界史で習い、その前はもう少し素朴な料理だったのであろうかと何となく思うていましたが、今の日本料理の様なものだった時期があったとは。他にも様々な民族の交流によって中華料理が変化していった事を具体的に知る事が出来ました。又世界の何処へ行ってもそこの風土に合わせて姿を変えた中華料理があるという話も大変興味深く思います。エジプトの中華料理屋でとても中華料理とは思えない料理を食べた事があるのですが、あれも中華料理だったのか。どの地域にもその風土にあった料理があるのに、中華料理もその地域の風土によって姿を変えるというのなら中華料理とはいったい何なのか。そういう中華料理の核心を求めながら同時に柔軟に変容する面を味わいつつ、次回の実習、そして今後出会う中華料理に臨もうと思います。

Veilchen said :

この講義を聞いて、製鉄などの技術が発展することによって、新たな調理法が生まれたということや、料理が陰陽五行説に基づいて作られていることをはじめて実感しました。
また、一言で中華料理といっても、いろいろな変遷があって今の中華料理になったという話を聞いて、料理も歴史の一部分なのだなと思いました。

sn said :

この授業を受けるまでは中華料理というと油が多くこってりしていて、一般家庭では絶対にできないくらいに大きな火力を使って大きな中華鍋で豪快に作られる料理、というテレビや漫画で見ただけのイメージしか持っていなかった。
しかしそういったタイプの料理が形成されたのははごく最近であり、またその形に留まってもおらず、現在はさらにおいしい料理へと進化し続けているのだということを知ることができた。先生はおいしい料理=中国料理、というとても大らかな捉え方をされていて、そこに食を大切にする中国の人々の料理への情熱のようなものを感じた。おいしくて体に良い豊かな食事が中国料理なのではないかと思う。
日本人の中国料理に対するイメージはおよそ日本で作られたものであって、実際の中国の料理とは違っているのだろう。今回は中国料理と日本の料理とのつながりも知ることができ、より親しみやすい料理として中国料理を捉えることができるようになったと思う。電子レンジや電磁調理器といった一般家庭にあるような調理器具を使って中国料理を作るという次回の実習がとても楽しみである。

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