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南京大学集中講義

「オペラとナラティヴ」/ 長木 誠司(音楽学・現代音楽)


この授業では、17世紀から20世紀までのオペラが、どのようなナラティヴ上の変遷を行い、それがどのような意味を歴史的に担っているのか、ということを問う。原作があれば、それがどのようにオペラに転換されるのか、ということをはじめ、演劇としての要素と音楽の要素(声および器楽、そして形式や情動的機能)が、どのような連関でオペラ独自のナラティヴを構成するのかということは、そのままオペラ作品のどこが面白いのかという視点につながるだろう。


1)オペラの発生とラメント~カヴァッリ「ラ・カリスト」

2)セリアと関係性の錯綜~ヘンデル「アルチーナ」

3)ブッファと取り違い~モーツァルト「フィガロの結婚」

4)楽劇と運命的なもの~ヴァーグナー「さまよえるオランダ人」

5)オペラと見えない物/聞こえない音~R.シュトラウス「サロメ」

参考文献
*Donald Jay Grout & Hermine Weigel Williams, A Short History of Opera. 4th ed.
    (Columbia University Press, New York, 2003)
*Carolyn Abbate, Unsung Voices: Opera and Musical Narrative in the Nineteenth Century.
    (Princeton University Press, Princeton, N.J., 1991)
*Jane Glover, Cavalli., (Batsford, London, 1978)
*Winton Dean, Handel and the Opera Seria. (University of California Press, Berkeley, 1969)
*Rudolph Angermuller (preface and translation by Stewart Spencer), Mozart's Operas. (Rizzoli, New York, 1988),
    ルードルフ・アンガーミュラー(吉田泰輔訳)『モーツァルトのオペラ』(東京 : 音楽之友社, 1991)
*Lawrence Kramer, Opera and Modern Culture : Wagner and Strauss. (University of California Press, Berkeley, 2004)