EALAI東京大学 東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ
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第9回東アジア四大学フォーラム東京会議 / BESETOHA

おわりに / 刈間 文俊(東京大学教授)


BESETOHA(北京大学、ソウル大学校、東京大学、ベトナム国家大学ハノイ校)が、本フォーラムを毎年の持ち回りとして開催するようになって、今回で9年目を向かえました。東アジアの四つの大学が初めて一同に会し、互いの教育問題について、率直な意見交換を行った、あの第一回目の感動を思い起こします。それぞれの大学間の個別の研究者交流は、すでに始まってそれなりの積み重ねがありましたが、大学の前期課程教育をテーマに語り合うのは、初めての体験でした。しかも、教育者として、じつによく似た課題を抱えていることが、期せずして明らかになり、私たちは少なからぬ興奮を味わっていました。ソウル大学の先生からは、東アジアの共通の教養を提起すべしとの提案があり、ハノイ大学からは、本フォーラムの継続開催が提案されました。そして、北京大学が翌年の開催を快く引き受けられ、以来、このユニークなフォーラムは、今日まで順調に発展してきました。あのとき、北京大学での開催を快諾された何芳川(He Fangchuan)副学長は、残念ながら、2006年6月に急逝されましたが、東アジアの友好交流の発展を願われた先生のご意思は、本フォーラムの中に生き続けるものと信じます。心から何芳川先生のご冥福をお祈りいたします。

第三クールに入った本フォーラムは、いよいよ共通の教養教育の実施に向けて、そのスタートを切ることとなりました。遠隔教育のためのワーキングセッションの開催がそれです。そして、学生交流も大きな前進を見せています。古典教育をめぐる討議は、東アジアの共通教養教育の実現を想定したものですし、環境保護教育についてもセッションとともに、学生パネル向けの各大学の教員による講義を実施しました。この成果は、来年度の北京会議に確実に引き継がれ、2008年度はより大きな成果を上げるものと確信しています。

EALAI(東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ)は、本フォーラムの実施機関として、フォーラム開催の準備にまい進してきましたが、今年度は本学の130周年にもあたることから、国際連携本部をはじめ、全学から強力なご支援をいただきました。また、ご協力をいただいた総合文化研究科・教養学部の教職員の方々、とりわけ当日の会場で活躍してくれた多くの留学生を含む大学院生の皆様に、感謝いたします。そして、学生パネルを成功させた四大学の学部学生の皆様にも、感謝いたします。皆様、ありがとうございました。