東アジア4大学と連携
(写真はEALAIによる)
東アジアの大学に共通の教養教育を展開することを目指し、「東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ(EALAI)」が、1日に動き出した。北京大学、ソウル大学校、ベトナム国家大学ハノイ校、南京大学の4大学が東大と連携する。このプログラムは、文部科学省の「大学教育の国際化推進プログラム(戦略的国際連携支援)」に採択され、4年間の資金援助が予定されている。文科省の支援終了後も、学内資金や寄付金などを追加して発展させていくという。
南京大を除く4大学は99年から、教養教育について意見交換する「東アジア4大学フォーラム」を毎年11月に開催してきた。EALAIはまずこのフォーラムを活動の基礎とする。今年はソウルで開催する。
(写真はEALAIによる)
また、南京大学をモデル校として、教育熱の高まりを見せる中国内での教養教育の展開を目指す。04年に設置された「東京大学リベラルアーツ南京交流センター」の活動を充実させ、南京大学の学科新設を支援する。06年3月には、南京大に実験的なクラスを設置する予定だ。東大内では、東アジアの諸大学から教員を招き、教養学部前期課程でテーマ講義を実施する。今学期は7日から「東アジアの公論形成」が開講された。来年度からは、各学期2講義ずつの開講が予定されている。